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機器・システム導入
2025年09月23日

スマートフォンのマイナ保険証利用への対応(実際に設置作業をしてみました)

執筆した医業経営コンサルタント

新倉秀哉

新倉秀哉

agree株式会社
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<はじめに>
初めてのコラムとなります。私は電子カルテメーカー勤務時代に培った経験をもとに、「診療報酬制度」「医療DX」「補助金活用」の3点を強みとして、クリニックの運営コンサルティングを行っています。
今回は、2025年9月19日にリリースされた「スマートフォンでのマイナ保険証受付機能」についてお話しします。

<背景:従来のマイナ保険証利用>
オンライン資格確認が始まり、私も早くからマイナンバーカードを保険証として利用してきました。
財布からカードを取り出し、フィルムを外して顔認証リーダーにセットする――。毎日の作業ではないものの、顔認証リーダーの機種によって挿入方向が異なり、今でも慣れにくい作業です。
一方、日常生活ではクレジットカードや交通系ICをスマホに登録し、タッチ決済で手間を省いています。たまにタッチ決済非対応の喫茶店に行くと、カードを取り出すこと自体が煩わしく感じるほどです。
つまり、スマホで保険証受付ができることは、患者さんにとって非常に大きなメリットなのです。

<医療機関が直面する2つの課題>
今回の事業において、医療機関にとっては次の2つの課題があります。
①補助制度の仕組み
従来のような補助金ではなく、Amazonビジネスアカウントで機器を購入する際に「クーポン」で割引される形式です。
②設置・設定を自院で行う必要
従来は電子カルテ・レセコンメーカーが発注から設置・設定まで対応してくれましたが、上記のような補助制度ということもあり、今回は医療機関自身でICカードリーダーを購入・設置・設定しなければなりません。

<実際の導入体験>
私の顧問先では富士通製の顔認証リーダーが多いため、最初に確認したのは富士通のマニュアルでした。ところが内容は想定以上に煩雑で、「設置が進まないのでは」と危惧したほどです。

9月に入り、医師会等からの通知を受けて、私のもとにも相談が相次ぎました。試しに顧問先でAmazonビジネスアカウントを作成し、クーポンを使って機器を発注。意外にもアカウント作成に手こずり、クーポンの反映にもラグがあり、数度の試行錯誤を要しました。

それでも無事に発注ができ、9月20日(土)の診療終了後に、初めての設置作業を実施。
対象はパナソニック製の顔認証リーダーでしたが、13:35に作業を開始し、13:45には設定が完了、13:50には動作確認まで終えることができました。

その後、他社製のマニュアルも確認したところ、富士通のみが特別に手順が多いことがわかりました。理由は、富士通製だけが「中継PC1台で複数リーダー接続可能」というメリットを持つためで、その代償として設定工程が増えているのです。
一方、パナソニックやキャノンは「1PCにつき1リーダー」という仕様のため、設定はシンプルでした。

<結論>
いろいろと経験を交えてご紹介しましたが、結論はシンプルです。
顔認証リーダーの機種によって差はあるものの、設置・設定は比較的簡単であり、早めの導入を強くおすすめします。

「他のクリニックではスマホで受付できるのに、ここではできないのですか?」――そうした声が患者さんから上がる前に対応しておくことが、現場にとって最良の策でしょう。
パソコン操作が苦手でも、手順書通りに進めれば問題ありません。どうしても難しい場合は、私もご支援いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。


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