病医院経営の今をお伝えするコラム
マーケティング・ヒント:「夏のアメニティを工夫しよう」
これから猛暑の夏がやってきます。汗をかきかき来院される患者さんが、院内の冷房にホッとひと息、という季節です。大人も子どもも大変な思いをしながら来院されるわけです。
ところで、みなさんの歯科医院では、夏期の患者さん向けのアメニティにはどんなものがあるでしょうか。
歯科医院の夏期対策は、単に「涼しくする」だけではなく、来院体験の向上・患者満足度向上・口コミ促進・キャンセル防止につながる重要な経営施策です。夏のアメニティを工夫しましょう。
1.待合室の夏期アメニティ
① 冷たい水
冷たい水はあたり前になりました。冷たい麦茶や焙じ茶などを選べるウォーターサーバーもありますが、高齢者や小さなお子さんは、脱水リスクが高いので喜ばれます。ポイントは、「衛生的に見せること」。紙コップを置くトレーに余った水を捨てないように注意書きをしておきましょう。また、「熱中症予防にどうぞ」とPOPを設置すると喜ばれます。患者満足度が非常に高い施策です。
② 冷感おしぼり
受付で、「暑い中ご来院ありがとうございます」と渡します。特に、小児や高齢者、外回りのサラリーマンから好評です。固く絞ったおしぼりを冷凍庫で凍らせておき、受付カウンターに積み上げておくと、期待を上回る冷たさに感動してもらえます。多少、コストと手間はかかりますが、患者さんは感動してくれます。おしぼりの洗濯が大変な場合は、厚手の紙おしぼりを使う方法があります。
③ ハンディファンの貸出し
待合室で自由に使っていただけるように、受付カウンターに設置しておきます。最近は数千円で複数台購入できます。医院のシールを貼り、持ち帰られないようにしましょう。
2.診療室の夏期アメニティ
① うがい用水を冷水にする
最初のうがいの水は紙コップに含嗽剤を入れてお渡ししますが、このとき冷水をまぜて少し冷ための水にすると、「気持ちいいですね」と言われることがあります。
② 夏のホワイトニングキャンペーン
夏は、結婚式、旅行、帰省、写真撮影が増える時期です。オフィスホワイトニング、ホームホワイトニングをディスプレイで流すと効果的です。
3.小児患者向け企画
① 夏休み院内見学会
日時を決めて、院内見学会を実施します。消毒室や診療室を見せて、夏休みの課題研究が完成するようにします。
② 夏休み課題作成教室
むし歯のC1、C2、C3、C4の塗り絵を作ってもらいます。 解説をつけて完成したら、そのまま小学校低学年の夏の自由研究になります。
③ 小児口腔機能発達不全症の検査企画
口ぽかんや不正咬合になりそうなお子さんのお母さんに声掛けをします。夏休みでもあり、窓口負担が無料なので、検査を希望する患者さんが増えます。
4.まとめ
現在の歯科医院経営では、「治療技術の差」だけでなく「来院体験の差」が口コミや紹介に直結するため、夏期のアメニティはマーケティング施策として考えることが必要です。
ただし、患者さんにお渡しするものは受付に負担がかかりがちです。受付の負担を避け、患者さんが喜び、しかも予算が膨らみ過ぎない範囲で、夏のアメニティとしてできる工夫を話し合いましょう。

